サービスモーションにおいて直線運動は、プレイヤーが完璧に上体を回転させたところから打点に入り、最も効率が良いフォロースルーをしたときに完成する。
これをするには、脚で生み出したエネルギーを腰、肩、さらに腕、そして手首に伝えるパワフルな連動が必要となる。
脚からの連動力は地面を押す力を生み出すことから始まる。ニュートンの法則で知られるように、ジャンプするには最初に膝を曲げて地面を押さなければならない。
地面を押す動きは、体重がつま先に移動し踵が浮き上がった場合にしか起こらない。
膝を前に曲げると自動的に地面に十分な圧力がかかる。つまり膝を曲げるということは、実はつま先に体重を移動させることである。
もっとも典型的な場合、前にある脚を安定させるための脚(スタビリティレッグ)、後ろにある脚をパワーを生み出す脚(パワーレッグ)という。パワーレッグは直線運動(ジャンプ)に必要不可欠で、スタビリティレッグは利き手側が回転している際にその反対側を安定させるため、回転運動(上体の回転)に必要である
後ろ脚は地面を蹴り、ジャンプして後ろの腰を前の腰より上に持ち上げる間に曲がった体をまっすぐにする力を生み出す。この腰の上下関係は、サーブしている際に効率良く上半身を回転させ身体を安定させるためにとても重要である。
後ろの腰が前の腰よりも上にあると、自動的にボールを打つ側の身体は打たない側よりも上にある(肩も同じ)。
この方法だと回転運動は、腰や肩を上下させずに横にひねったときに比べて安定していてコントロールしやすい。
バランスの良い回転運動ができると、右肩が身体の前でフィニッシュし、腕は横にきて後ろ脚は身体の後ろに来るようにフォロースルーをコントロールできる。